外国人が持つ、日本に対する「安全」 「優しい」「親切」といった 良いイメージは、とても根強いモノである 感じがしますよね。
これは、ある意味”神話”に近いです。
なので、海外旅行に行った時などは「日本人である」というだけで 親切にしてくれる人もとても多いのです。
(逆に、日本人というだけで カモ扱いされてしまう事もありますが・・・)
この神話があるからこそ、日本という国が 国際的にも高いイメージと信用を得ており、日本のパスポートが 世界最高峰の信頼性を誇っている根幹を支えているのです。
(日本国のパスポートは、ビザ無しでの渡航可能国数が トップクラスに多い)
・・・しかし、近年の外国人労働者の急増によって、この日本に対する 神話は、朽ち始めていると言わざると得ません。
1.「日本人は優しくて礼儀正しい」という神話
僕が まだアフィリエイト一本で稼げていなかった頃、生活費の不足を補うため、最低限の日数だけでも雇ってもらえる職場を探し 週3くらいのペースでバイトをしていました。
その時に勤めたのが、「ヤ●ザキ製パン」「ヤ●ト運送 配送センター」「無名のカマボコ工場」だったのです。
そこで働いてみて驚いたのは、外国人の留学生や出稼ぎ労働者がとても多いことです。
ネパール人やフィリピン人、中国人 韓国人、ペルー人 ブラジル人などがごった返し、多国籍な職場が激増しているのです。
各職場の先輩に 聞くところによると、”2017年の春くらいから急に外国人を雇い始めた”という共通点があったのです。
企業側としては、人手不足だからといっても 賃金を上げて人件費を圧迫したくないのです。
なので、外国人を雇用することを決め、一気に多数の外国人を受け入れたのです。
(日本人より、安い給料で雇われています)
工場では単純作業が主ですから、意思疎通が上手くいかない外国人でも なんとかやっていけるのです。
(・・・というより、「難しい作業は すべて日本人に割り当てられている」と言ったほうが正確ですが)
・・・で、
そこで働く外国人たちの不満としてよく挙げられるのが、「日本人は陰湿だ」という意見です。
確かに、日本人は 陰口や精神的イジメが大好きです。
有効な報復をしてこないと判断した相手に対しては、筋や道義など無いのです。
優しく親切なイメージがある日本人ですが、外国人が日本企業の職場に進出し、リアルの日本人と接することにより、その神話がハリボテであると 露呈してしまっているのです。
・・・外国人旅行者が体験する、「外国人=お客さん、日本人=商売人」としての関係性の上に存在する日本人のきめ細やかなサービス精神は、所詮 効率的にお金を得るための手段に過ぎません。
しかし、労働者として”同じ立場”で日本人と接する機会が格段に増えている現在では、日本人のリアルの人間性が露呈し 「”優しくて礼儀正しい日本人のイメージ”は幻想に過ぎない」と 外国人に理解されてしまっているのです。
もちろん、今まででも 日本の職場で働く外国人はいたのですが、かなり少数派でした。
そんな少数派が「日本人は陰湿」と言っても、今までは 圧倒的大多数に信仰されている「日本人は優しくて礼儀正しい」という神話のパワーの前に 為す術無くかき消されてしまっていたのです。
しかし、現在は 多くの外国人が日本の労働市場に参入、更に SNSの発達も著しいものがあります。
つまり、多数の外国人が リアルな日本人と接する機会を持ち、なおかつその体験談・意見をSNSで 気軽に祖国に発信することが可能ということです。
すなわち、「日本人は陰湿だ」という 意見と、生々しい具体的な体験談が 今この瞬間も世界各国に向けて 発信されているのです。
漠然とした幻想よりも、生々しい具体的な体験談の方が、遥かに信憑性は高いでしょう。
・・・日本人に対する「優しくて礼儀正しい」神話のハリボテは もう崩れ始めているのです。
2.「”メイド イン ジャパン”の品質は世界一」という神話
日本の工業製品の品質の高さは、世界随一です。
高い性能を有すると同時に 耐久性にも優れており 故障も少ないのです。
そして その要因は、日本人のミスに対する不寛容さにあります。
・・・互いにアラ探しをして、足を引っ張り合う傾向が極めて強い 日本の労働者たちの人間関係。
もし作業員の一人がミスをしたら、上司は”ミス再発防止”の為に 同僚は”ストレスの捌け口”として喜々として悪口を言い、ここぞとばかりに徹底的にプレッシャーをかけてくるでしょう。
そして、それを予め回避するため、日本人は ミスをしないように 留意するのです。
”メイド イン ジャパン神話”を支える 日本人の真面目さと誠実さは、外部からのプレッシャー(ミスに対する不寛容さ)によって 形成されているのです。
しかし、”外国人という安価な労働力”の日本労働市場への進出により そのメイド イン ジャパン神話も崩れていくでしょう。
・・・以前、とある「無名のカマボコ工場」に2ヶ月間ほど 短期バイトで入った時、なんと作業員の8割が、フィリピン人を中心とする外国人労働者で占められていたことがあります。
そこで思ったことは、2割ほどいる日本人も 外国人たちが作り出す空気を普通に受け入れてしまっているのです。
作業が一段落している合間、作業時間中にも関わらず 20代半ばくらいの女性たちが、数分間 手を取り合ってダンスしながらフリートークし続けたりしても、日本人の上司たちは何も言わず 注意もせず、それが当然のような雰囲気になってしまっていたのです。
更に、同僚のミスに対しても、その場でしっかり 明るくイジりつつ注意して、後腐れを残さない印象を受けました。
日本人のような その場ではロクに何も言わずに 陰で悪口を叩き続ける陰湿さは無く、とても心地が良い人間関係だと感じたのです。
しかし、外国人労働者が増加し その心地の良い空気が日本の労働環境に浸透していくに従って、ミスを徹底的に非難する様なプレッシャーが薄れていき、結果 外部からのプレッシャーによって形成されていた日本人の真面目さと誠実さが 崩れていくことが懸念されます。
これから外国人労働者は、職場での地位も上がっていき 権限や発言力を強めていくでしょうから、更に顕著になるでしょう。
(現に、短期バイトで勤めた職場には、外国人の班長なども何人か いました。)
結果として、日本製品のクオリティが下がっていく危険性があるのです。
・・・日本製品に対する「世界一の品質・耐久性」神話は 少しずつ、しかし確実に 霧散していくでしょう。
3.「日本は世界トップクラスの治安の良さ」という神話
言うまでも無く、日本の治安の良さは 世界トップクラスです。
夜間、女性が一人で安心して出歩くことができる程 安全な、稀有な国なのです。
・・・しかし、治安が良すぎるあまり ”平和ボケ”による 暴力への全面否定の傾向が非常に強いのも問題なのです。
「自己防衛策」や「情状酌量の余地が十分にある報復」としての 暴力も、人格を徹底的に非難されてしまう日本という国・・・。
そんな平和ボケした感覚が日本国民の間に浸透しているからこそ、外国人の爆発的増加による治安悪化に対しても、「何かあったら それから通報すればいい」程度の認識で、有効な対策を とろうともしない人が多いでしょう。
(・・・そもそも”通報”すること自体、結局 『治安維持』という大義のもと”暴力を注文”しているのと 本質的には同じなのですが(「言うこと聞かなかったら 最終的には”実力行使=暴力”に出る」と認識されているから、人は警察の言葉に従うのです。)
多くの日本人は通報するという行為は、ただの”報告”だと認識してしまっているのです。)
そんな風に、暴力に対する”免疫”や”有効な対抗策”を持たない日本人が多いにも関わらず、治安が大変良いのは 日本列島が四方を海に囲まれた島国であり、外国人の往来が とても不便なことに起因します。
・・・しかし、前述したとおり 外国人労働者が どんどん日本に入国し、労働をしています。
当然 少しずつ、しかし確実に治安悪化していくのは、火を見るより明らかと言えます。
そもそも、日本人の犯罪率がとても低い理由としては、
・経済的に豊かだから、わざわざ犯罪をする理由が無い
・世界的に優秀といわれる日本警察に捕まるリスクがある
といった事柄が挙げられます。
犯罪を行うことによるメリットとリスクを天秤に掛けた結果、「犯罪をしない」という選択をしているのです。
しかし、この先 外国人による犯罪の増加が多発すると、警察の手が回らなくなる恐れもあります。
そうすると、外国人労働者の流入による ”賃金大幅低下”に悩まされている日本人は「悪い事しても、必ずしも捕まるわけではないのか」と認識しはじめるようになります。
つまり、日本警察という組織の存在による”抑止力”が大幅に弱まり、日本人自体の意識も変わっていき、日本人による犯罪も多発してしまうでしょう。
・・・日本に対する「世界トップクラスの治安の良さ」神話を形成していた”経済的に豊か”や”日本警察という抑止力”という要素は弱体化し、結果 治安の悪化は これからどんどん進んでいくでしょう。
もはや、”日本人であること”にアドバンテージは無い
日本の価値は”文化”のみ
漫画・アニメ・四季・日本料理・観光名所・伝統芸能・・・。
日本には、とても魅力的な文化が 多く存在します。
これらの文化があるからこそ、外国人が日本という小さな島国に魅力を持ち、毎年多くの観光客が訪れているのです。
しかし、外国人旅行者からしたら、国策により英語が話せない日本人とのコミュニケーションは わざわざするメリットもありませんし、ネットで検索すれば 迅速にどんな情報でも手に入ります。
日本人の陰湿さを毛嫌いする傾向が強まっている中、外国人旅行者たちには 日本人という存在は目に入らず、日本文化のみを楽しみ 日本文化のみに親しみを感じていくでしょう。
そして、日本の神話が崩壊していく中においても、これら日本の文化は その輝きを保ち続けます。
”日本人であることの価値”もどんどん下落していく中、日本文化だけは、その価値を保ちつづけるのです。
つまり、この先 「日本の価値は”文化”のみ」という 共通認識が全世界に広がって行くでしょう。
”日本国に依存せず 生きられるスキル”が不可欠
これからも、日本という国には 膨大な人数の外国人労働者が訪れ 多国籍化に拍車がかかるでしょう。
島国で閉鎖的な日本と違い、外国人労働者たちは 祖国はもちろん 他の様々な国にも積極的に赴き、様々な国の民族の文化や視点を知っているため、”多角的な視点”が 養われやすいので 柔軟な発想をします。
更に、外国人は 数年間で 日本語を話せるようになるため、日本人の”日本語での意思疎通ができる”という強みも、年々 意味をなさなくなっていくでしょう。
そんな状況において 祖国しか知らず、日本語しか話せず、”日本人的視点”でしか物事を考えられない人間は いくらでも代わりが利くため、激安の賃金で労働力を搾取されていく未来しか残されていません。
十数年後、日本全国の工場にて 多くの外国人の下で 日本人の作業員たちが生気の無い顔で働いている光景が広がっているでしょう。
日本国家の官僚たちも、自分が懐を肥やす事を 念頭において政治をしているため、国民から搾取することを第一に考えています。
なので、将来のビジョンも持たずに 日本国家に盲目的に頼り続けるのは、現在進行形で噴火している火山のふもとで生活を送るような愚行といえます。
これからの時代、他者に雇われること無く、ひいては日本国家に依存せずに生きていける、”自分自身で稼げるスキル”の習得が 絶対不可欠なのです。