思想・思考

「因果応報の法則」が、世界の細部に浸透していく

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”因果応報の法則”とは、「善い行いをすれば良い結果が生じ、悪いことをすれば悪い結果が生まれる。」という法則です。

(※善い=道徳的に正しい。良い=一般的な水準を超えて優れている。)

 

しかしこの法則は、残念なことに例外が多いです。

むしろ、例外の方が多いかもしれません。

「正直者がバカを見る」の言葉が指すように、善い思想を持って生きている人は、有効な報復もしてこなくて扱いやすいと思われ見下されてしまうことがあります。

そして、その人の権利・筋や道義も無視して自分の好都合なように扱い、デメリットを当然のように押し付けてくる人も少なくありません。

また、職場では敵を増やさないように誠意を持って行動しているサラリーマンでも、その場限りの人間関係では、急に横暴になる人も少なくありません。

(日本人は表と裏の差が世界トップクラスに激しいから、とてもわかりやすい)

 

それらの理由は、「報復してこなさそうな人間だから」「その場限りで二度と会わないから、悪評を広めるという報復をされるリスクも無いから」です。

つまり、
「報復されそうなら、相手の心情を考慮して誠実に。
報復されなさそうなら、相手の心情など考慮せず横暴に。」

それが人間の本質です。

 

個人的には、”性悪説”(人は生まれながらに悪。善の側面を持つのは、理性のもと努力するから)を99%支持しているのですが、それでも社会が成り立っているのは、因果応報の法則があるからです。

”悪を成したら、何らかの形で報復を受ける”という外部要因があると知るから、人間は人間らしく生きているのです。

しかし、因果応報の法則が適用されないと判断すると、途端に横暴になるのもまた人間。

 

ですが、近年のインターネットの急激な利便性の向上により、因果応報の法則が より細部にまで、より個別具体的に正しく適用され始めているのです。

 

因果応報の法則・適用例

 

Googleマップにおける適用例

Googleマップは、世界中のありとあらゆる場所の詳細な地図やお店の情報を知ることができます。

「周辺のスポット」ボタンをタップすれば、レストラン・喫茶店・ホテル・その他あらゆる店舗の評価と詳細なレビューを知ることができます。

 

 

現時点では、外国人が書いた知らない言語のレビュー情報は読むことができません。

しかし、すでにGoogleは海外のウェブサイトのページを即座に日本語翻訳する機能があるので、そのうちGoogleマップのレビュー欄にも適用されるでしょう。

5段階評価のみだと、評価者がどんな要素を重視した上でその評価をしたのかわかりませんが、翻訳してくれれば世界各国の人々による詳細なレビュー情報を知ることができるのです。

 

例えば、超メジャー都市であるタイ王国バンコク。

富裕層からバックパッカーまで、あらゆる人種でごったがえす国際都市です。

外国旅行滞在先ランキングでは、4年連続で世界一を記録してます。

つまり、とんでもなく多数の旅行者がバンコクに出入りしているのです。

 

とうぜん、海外旅行者からボッタクろうとする店も存在します。

しかし、ボッタクられた外国人旅行者たちがGoogleマップのレビューに次々とその旨を書き込み、それがあらゆる言語に翻訳されていけば、他の多数の旅行者たちもその店には近寄らなくなります。

バンコクで外国人旅行者が近寄らなくなれば、その店は売り上げが激減します。

ボッタクリで得た利益より、外国人旅行者の客足が遠のくことによる損害の方が圧倒的に上回るようになるのです。

 

タクシー配車アプリGrabにおける適用例

 

Grabは、東南アジアで圧倒的なシェアを誇るタクシー配車アプリです。

・出発地も目的地も、アプリ上で指定できる
・Grabが値段決定するので、ぼったくり防止
・会話は不要
・タップすれば即座に通報できる
・予めチャージしとけばクレカ決済も可(ベトナムでは現地銀行の口座が必要)

など、利便性も高く、ぼったくりをされる心配も無いと言えるでしょう。

 

そして、このアプリの安心感を支えるのが因果応報の法則です。

料金を払いタクシーを降りた後、ドライバーを評価することができるのです。

 

 

当然、
誠実な仕事をしてくれたドライバーには高評価を。
悪質なドライバーには低評価を付けることができます。

つまり、悪質と評価されることが多いドライバーは、次からお客を乗せることが難しくなってしまい仕事を続けられなくなるのです。

また、アプリ上で通報することもできるので、お客がドライバーの生殺与奪の権利を持っていると言っても過言ではありません。

 

Google社サポートセンターにおける適用例

マーケティング戦略において強力な集客手段である広告運用はとても重要です。

そして、ウェブ広告を出稿するにあたり、Google社が運営するGoogle広告のサポートセンターに何度も電話をかけることがあります。

 

で、そのサポートセンターの対応なのですが、極めて丁寧(ていねい)で利用者の立場に立った、誠実な対応をしてくれます。

こちらが質問をすれば、とてもわかりやすく答えてくれますし、難しい質問をした場合でも、わざわざ分かる人に聞いてくれたり替わってくれたりします。

僕とか、けっこう根掘り葉掘り聞いてしまうので、けっこう手間をかけさせてるのですが、本当に懇切丁寧に対応してくれます。

 

その理由は、電話での会話が終了した後に、対応した者への5段階評価を求められるからです。

もし、誠意のない対応やいい加減で無責任な対応をしたら、とうぜん低評価の嵐です。

上司からの評価は下がり、意地の悪い同僚には精神的なマウントをとられるスキを与えてしまう結果を生むのです。

 

より細部にまで、より個別具体的に適用されていく”因果応報の法則”

 

以前は、

「バンコクのホテルで、部屋に置いといた金を盗まれた!」
「東南アジアのタクシーはボッタクリが多い!」
「あの会社のサポートセンターの人間はダメだ!」

・・・と言うように、悪い行いをしたのは極一部の人間なのに、因果応報の法則は とても抽象的(広範囲)に適用されていたのです。

 

「バンコクの○○の住所の□□というホテル」
「東南アジアの☆☆という都市の△△という名前のドライバー」
「あの会社のサポートセンターの◇◇支社の◎◎という名前の従業員」

などと、具体的に伝えはしないですし、仮に具体的に伝えても聞いた方も細かすぎる情報は あっという間に忘却の彼方です。

全体の評価が少しずつ じわじわ下がっていこうと、悪い行いをした極一部の人間本人からしたら、取るに足らない損害です。

・・・悪い行いをするのは、得だからです。

なので、それを防止するには、悪い行いをしたらその人間だけに因果応報の法則を適用し、多大なる損害を与えなくてはならないのです。

 

しかし現在では、
評価(レビュー)という形で、悪い行いをした人間を個別に 具体的に割り出し、低評価という報復を受ける結果が生まれます。

悪い行いをした 極一部の人間に、因果応報の法則は とても個別に 具体的に正しく適用されているのです。

広範囲に降り注ぐ因果応報の法則など取るに足らなくても、一点集中されて自分に直撃したら多大なる損害を喰らいます。

なので、「正しい行いをした方が長期的に得だ」と判断すれば、人は善の側面が強化されるのです。

(※Amazonとかは、自演 高評価レビューやライバルへの低評価レビューなど、無価値なレビューがアホほどあります。
しかし、過去の購入履歴が無い使い捨てアカウントが大半なので、そのうち駆逐されるでしょう)

 

そして、善い行いをした人は、因果応報の法則で良い結果が帰ってきて、正しく報われるのです。

 

世界はドス黒い
それに気づかねば喰い物にされる

 

シメに入る前に、補足説明をば。

 

僕は先程「性悪説を99%支持する」と言いました。

残り1%は「親や息子 娘に対しては性善説」なのかな…!? と思っています。

もちろん、生まれつき良心を持たないサイコパスの場合は例外ですが。

(サイコパス=反社会性人格障害。生まれつき脳の構造に欠陥があるので治らない。4%の確率で生まれる。一般社会にフツーにいます)

・『親や息子 娘に対しては性善説』

・『その他大勢の人間に対しては性悪説』

 

 

・・・では、シメに入ります。

 

日本人は、世界でも極めて高い自殺率を誇るストレス社会です。

日本人の誠実さは、筋や道義を重んじているのではなく、因果応報の法則という外部からのプレッシャーにより、形成されているのです。

だから、因果応報の法則が適用されないと判断した途端、筋や道義とかけ離れた行動を取るのです。

人間の本質は悪です。

純粋な善意で、その場限りの他人に善を成すことはあっても、それはとても脆い善意です。

 

善意や友愛は
辛うじて立っている
老人みたいなもの・・・!

ちょっと負荷を与えれば
あっという間にへたりこむ筋力!

賭博堕天録カイジ 和也編 10巻 より

 

うがった見方をすれば、圧倒的に強力な 自分自身の悪の本質を気まぐれでの善意で少し曇らせて、目を背けているだけかもしれません。

 

僕自身の本質も悪です。

無自覚でなく自覚してデメリットを与えてくる他人に対し、殺意に近いモノとか湧いたりもします。

行動に移さない理由は、「法に裁かれたくないから」。それが大半を占めます。

 

・・・で、ここから良いことを言おうと思います。

因果応報の法則に悪の本質を押さえつけられ制限されるのではなく、筋や道義を再認識するキッカケにできれば良いな、と感じます。

悪の本質を外部からのプレッシャーで押さえつけている状態では、外部からのプレッシャーがなくなった時に、筋も道義も無い行動をとってしまいます。

しかし、因果応報の法則を受けたら、筋や道義というモノの重要性を痛感し 自分自身の内面を見直すキッカケにすればよいのかな、と思います。

 

人間は、極めて打算的な生き物です。

自分では打算ではなく純粋な善意だと思っていても、多くの場合 潜在意識は極めて打算的に働き、それに最適化された感情が生まれ 顕在意識に認識されるのです。

「人は感情で動き、理論で正当化する」という言葉がありますが、人を動かす感情の根源は潜在意識の打算です。

つまり、

「潜在意識の打算 ⇒ 顕在意識が認識する感情 ⇒ 顕在意識で正当化理論を考える」

なのかな、と思います。

 

人を簡単に信じてはいけません。

あなたに対し悪を成したほうが得だと判断されたら、なんらかの正当化する理論を用意し、そして悪を成すかもしれません。

他人は、疑ってかかりましょう。

態度に出すにせよ出さないにせよ、疑いましょう。

他人への疑いは必要不可欠な防御策です。

 

しかし、そんなドス黒いこの世界で、真に信頼できる人がいるなら、それは とても幸運なことです。

その大切な人を守れるスキルを身につけてください。

 

・・・この日本は、世界唯一の「衰退途上国」と呼ばれ始めています。

そんな状況でも危機感を抱かずに何の対策も打たない人が大多数です。

もしあなたが少しでも危機感を抱けているのなら、自由を手に入れるためにスキルを身につけてください。

そして、”大切な人を守れる自由”を実現してください。

 

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